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ゴリとラーのAV放浪記

鑑賞したAVを、感想文的にブログに記録しておこうと思います。

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テレクラキャノンボール2013  2nd GIG

Ateleclacanon

『音楽だいすきクラブ』のpitti(@pitti2210)さんから
「テレクラキャノンボール2013」についての合評をしませんかとお誘い頂きました。
僕みたいなモンに声をお掛け頂いたので、
もちろん、参加させてもらおうと思ったんですが、
ただ、この作品に関してはネタバレ厳禁となっているので、
ネット上には、多くのレビューや感想が乱舞してるんですが、
具体的な事象が書けない事から、全てが同じベクトルに収束する傾向にあるし、
何よりも僕は、もうすでに感想を記事にしている。

だから、すごくハードルが高かったんですよね。

で、どうしようかと思って、コンセプトというかテーマを2つに限定しました。
「男性蔑視」と「思考性の差異」です。

尚、『音楽だいすきクラブ』さんの方では、

必見のpittiさんの熱い語りを読む事が出来ます。

さらには、pittiさんと僕の「おすすめ10作と短めの紹介」と言う特典も付いてます。

よろしければ、こちらをクリックしてご覧下さいませ。



と言うことで、『ゴリとラーのAV放浪記』にも記録しておきます。


テレクラキャノンボール2013  2nd GIG

この作品を見た多くの男子は、一心不乱の6人の演者達の疾走、暴走、

鉄風雷火の限りを尽くしてキレてイカしたバカ踊りに、

抱腹絶倒して拍手喝采するに違いない。

だけれども、女性の中にはモヤッとしたものを感じる人もいるだろう。

その靄を突き詰めていけば、それは「女性蔑視」になる。

確かに、女性が40代と言うだけでポイントはマイナスされ、

コンドームを使用しないでセックスすれば、プラスポイントをゲットできる

と言うルールであるし、

容姿の醜い女性とのセックスを仲間内で大笑いするシーンもある。

だけれども、それは表面的な事象に過ぎない。

もしくは、カンパニー松尾監督の神編集の術中に嵌っている。

なぜならば、40代の女性だからと言って、演者達はスルーなどしないどころか

むしろゲット出来た喜びで満ち溢れている。

彼らは、事前に性病検査をして証明書まで持参しており、

コンドームを使用しない事でリスクを背負い込むのは男性側である事。

また、醜女とのセックスを笑うものは、自分も笑われており、

結果として笑い合っているだけで、

それは演者達だからこそ許される行為であり、

決して女性蔑視などではない。

何故なら、彼らは当事者であるからだ。

もし、そこに「女性蔑視」があるとするならば、

それは、画面を見て笑っているこちら側の人間にある。



以上の事から、本作は、「女性蔑視」ではなく、

むしろ、ジェンダー論的に言えば、「男性蔑視」の作品である。

これを見た多くの男子が、画面の中の演者達にロマンを感じ、渇望し、憧れを抱く。

でも、彼らのやっている事は、制限速度を無視して公道でレースをし、

あちらこちらで、素人女性をゲットしてセックスをしてポイントをゲットして

勝負を競うと言う、もはや社会不適合者の所業である。

では、それらに憧れると言うことは、どういう事か?

社会のルール、マナー、世間体に雁字搦めに拘束されて

健常者のフリをしているからこそ、演者達を羨望して憧憬するのであろう。

本作は、男子の本質、根幹が、バカ丸出しの社会不適合者である事を、

間接的に知らしめている。これはもう「男性蔑視」としか言いようがない。


作品の冒頭、「抜きに特化」した作品ではない旨が告示されている様に、

初っ端から長々とレースシーンが続き、

セックスバトルのターンに入っても、

素人女性をゲットするのに四苦八苦するシーンが延々と映し出され、

もはや、濡れ場はメインコンテンツなどではなく、

素人女性の人間模様を映し出す1つの要因でしかない。

となれば、「テレクラキャノンボール」はAVの体裁を成し得ていない。


AVの本質、根幹と言うのは、女性が喘ぎ悶えている姿を映し出すことである。

なぜならば、AVと言うのは、男性の性的欲求を解消する為のものだからである。


としか思っていない。もしくは、思いつかない。

ユーザーも、おそらくは作り手の多くも。


カンパニー松尾監督は、神編集に、叙情に満ちたテロップ、

そして、音楽を多用して独特の世界観を映し出すが、

彼の根幹は、そんな表面的なものなどではなく、

誰も彼もが、同じような一極集中のAVを作る中、

濡れ場があれば、後は何をしてもよいと言う考え方、

すなわち、「AVにあるべき形などない」と言う思考の差異である。

そして、差異による万象の変質が生まれる。

それが極まったものが「テレクラキャノンボール」であると個人的には思う。

ただ、多くの人の目には、異端に映ることであろう。


だが、異端からメインストリームに逆襲した本作が、

那由他の彼方から放った乾坤一擲の矢は届いたのだろうか?


DVDが発売される直前、オーディトリウム渋谷でのレイトショーで

約2時間に再編集された「劇場版テレクラキャノンボール」が単館上映され、

口コミがツイッターで広がり、連日連夜、大入り満員となった事で、

青森から沖縄まで全国展開の様相を呈し、


『めちゃイケ』がネタとしてパクり、

「Respect to カンパニー松尾」の文字が、土曜のゴールデン枠に踊り、

動画配信サイト「ソクミル」で1位を獲得し、

発売して数か月後に、アマゾンで1位を奪取する。



本作の続編である「裏テレクラキャノンボール」を見ればわかるのだが、

伊達や粋狂、道楽で作った作品ではなく、

企業的、会社的に満身創痍になってまで生み出されたAVである。


だからこそ、まだまだ話題は尽きない。




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