監督は、いつも通りに、軽いながらもスパンキングもしているし、
言葉責めもしているが、監督の望む答えではなく自然体で答える為、
言葉責めそのものが成立していないし、
答える度にセックスに没頭している女優が素にかえる為、
セックス自体がチグハグしている。
ただ、キスをしながらの会話をしたり、イチャイチャとした感じのシーンでは、
盛り上がりを見せるが、そのシーンが継続しない傾向はある。
基本的に着衣であり、破かれたパンストに下着をずらしての挿入となっており
上半身は、ブラジャーとキャミソールが腹巻状態になっている為、バストは見る事が出来る。
このパートでは、女優は絶頂しておらず、抜きどころが見つけにくい。
また、何か意趣があるのかどうかは、別として、
ティッシュボックスの上にあるコンドームの袋を画に入れているのが印象的であった。
二つめのパートは、女優にチャイナドレスを着せての3Pセックス。
男優は、一条真斗と小沢徹が担当する。
映画のような印象を与える設定でのイメージ映像から始まるが、
男優達はそんな演出にかまわずに、女優をすぐに脱がせてしまう。
最終的には、パンストの残骸とパンティが片足に纏わり付く状態に剥かれている。
個人的には、着衣はあまり好きではないので、女優の全裸に近い状態が見れてよかった。
このパートでは、女優はよく感じ、よく逝っている。
最後のパートは、再度、松尾監督によるハメ撮りである。
ここでも再度、カンパニー松尾ワールドを展開しようとしているが、
女優の存在にペースが乱された感のある監督は、
またもや女優を絶頂に導く事が出来ていないどころか、
どこか途中で逝かす事を諦めた印象さえ持つ。
女優も普通に感じてはいるのだが、どこか波長が合っていない印象である。
女優は、初見である。
160cm B86cm-W60cm-H87cmのスタイルは、スレンダーで引き締まっており、
本人は好ましくないと述べているお尻は、パッケージのようにバンと張り出している。
Dカップのバストは小振りに感じるが、全体的にスタイルとのバランスが良い。
髪は長く、大手メーカーで専属をはるくらいの美人であり、気持ちよい笑顔であるが、
Hモードに入ると淫靡な目つきに変化してエロい。
受け答えも自然で、ハキハキとしており、途中で幾度かあるインタビューシーンでは、
希崎ジェシカの飾らないを垣間見る事が出来る。
インタビュアーの松尾監督の手腕で、素の部分を引き出していると言うよりかは、
別段ディープな生い立ちでもなく、聞かれた事に対しては自然に受け答えしている印象であり、
作品中、なんども「ナチュラル」と言うタイトルがカットインしてくる
最初と最後のパートだけを見るとカラミのクオリティはともかくも
HMJMの「恥ずかしいカラダ」シリーズのような印象であるし、
2パート目の3Pも、
かつて椎名まゆみを起用してカンパニー松尾が撮ったウォン・カーウァイ風の演出と同じであり、決して手を抜いた作品ではなく、
メーカーの制約、女優の禁則事項等、監督属するHMJMで撮るような
自由さはない中で、カンパニー松尾の流儀でソツなく纏められた作品である。
ただ、何か物足りなさを感じる作品ではある。
それは、最後のハメ撮りが終わった後に、カンパニー松尾が希崎ジェシカに、
「ごめんね。ちょっと。 君といると僕のペースが乱れますね。(苦笑い)
ダメだ。 はぁ~ 反省しました。」
と言ってる所に、全て表れてるように思われる。
作品の最後に、横浜から東京に車で帰るシーンが撮影されているが、
首都高で、東京タワーに灯が点っていない事を希崎ジェシカに指摘するシーンで
「この横浜で撮影をしたのは 3月の東京が怖かったから」
「けど、それでも春は来る」
と言うテロップが、流れるのが印象的である。
本作でカンパニー松尾監督のモチベーションが見れないのは、
個人的に深読みしすぎているのかもしれないが、そういうことかもしれない。
ともあれ、センチメンタルなシーンで締めくくるのは、
カンパニー松尾独特の作品であることを感じさせてくれる。
カンパニー松尾作品として見た場合、二つのハメ撮りも絶頂シーンがなく
物足りないが、ディレクターは関係なく普通にAVとして見た場合、
3Pセックスは、使えなくはないパートであり、
結果、抜こうと思えば抜ける作品ではある。
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