ポルノ★モンスター 峰岸ふじこ
本作は、梁井一監督による峰岸ふじこの密着ドキュメントである。
強烈なビジュアルから繰り出される大阪弁は饒舌であり、
インタビューイとしては最高の素材であり、
猛烈で、豪快で、真摯で、可愛くも怖くもあり、
一生懸命で、お茶目で、逞しく、サービス精神が旺盛で、
強烈なキャラを確立した圧倒的な存在感を見せ付けられる。
この間、セックスも映し出されており、
彼女の自宅で行われた監督によるハメ撮りでは、
笑ってしまうくらいに怖いポルノモンスターの猛烈な責めに
梁井一監督の中の何かが折れたのか、途中で萎えてしまい、
シャカシャカ発射すると言う体たらくで、
大阪時代からの馴染みを客をわざわざ上京させてのセックスは、
素人とは思えない程に、ポルノモンスターの猛攻に耐えきり、
2連続でセックスすると言う絶倫ぶりは見せつけ、
この2つのカラミの対比はおもしろい。
ここでまでは、一見、良質な人間ドキュメントに見えるものの
厳しい見方をすれば強烈なキャラを持つ峰岸ふじこの紹介でしかない。
なぜならば、監督は彼女の心の奥底まで踏み込んでいない様に思われるからである。
大阪のＢＢＡが、標準語を話す青年に心を割ることはない。
などと言う問題ではない。そうじゃない。断じてない。
彼女は、パフォーマーであり、ダンサーであり、歌手であり、
エンターティナーであり、ＡＶ女優でもあるポルノモンスターと言うＡＶ芸人である。
即ち、これこそが彼女のアイディンティであり、イコンである。
それもただのイコンではなく、ポップアイコンだ。
自らが自分自身をセルフプロデュースして作り上げた
峰岸ふじこと言うポップアイコンである。
その事は、彼女がネットを駆使して過激な衣装やポーズなどの様々な情報発信を
していることからも理解できる。
ただ、関西弁で奔放に喋る故に、
人工的に、もしくはヤラセ的に感じられないだけである。
ポップアイコンは素顔を見せない。もしくは素顔がない。
故に、馴染みの客と絡ませて大阪時代にまでタイムりープしても
彼女は変わらないし、彼女の素顔には迫れない。
それでも、峰岸ふじこのキャラが強烈なだけに、
ドキュメンタリーとしては十分に成り立ってはいる。
だから、ポップアイコンとしてのドキュメントであれば、これで十分なのであろうが、
おそらく梁井一監督は、それで良しとはしなかったのであろうし、
だからこそ、彼は、ここでは終わらなかった。
それは、ラストパートが始まる時に、
「峰岸ふじこのパフォーマーではない姿が最後に観たいと思った」
と映し出されたテロップが示唆している。
ラストパートはセックスであるが、
監督は、峰岸ふじこを後ろ手にテープで拘束したかと思えば、
全身をぐるぐる巻きにして達磨状態にし、
さらには、口にタオルを突っ込んだ上にテープを巻き、
目までテープで覆い隠してしまう。そして、男優達に凌辱させる。
その男優達は、あの時の、
「レイプ むちむち素人処女に陵辱実験 今井京香」の時のあの2人だ。
オロオロした気弱な藤村君とナイフエッジの様なベテランの手管を見せる
イェーイ高嶋氏の凸凹ぶりとポルノモンスターの残り香が相まって、
痛々しさはなく、むしろ滑稽に感じてしまう凌辱。
梁井一監督は、常識の斜め上を飛んでいく様なラストパートを用意した。
峰岸ふじこは、喋れず、動けず、表情すらも見えない。
彼女をポップアイコンでなくしてしまった。
もはや、峰岸ふじこは、そこにいて、そこにはいない。
もはや、肉の塊であり、峰岸ふじこである必要さえもなく、
彼女の圧倒的な存在感を逆説的に封印してはいるが、
圧倒的な存在感を持つ峰岸ふじこは確かに存在すると言う
重なりあった状態を創出した不安定なパラドックスの様な有様で、
まるでシュレーディンガーの猫であり、まさにカオスである。
強引と言えば強引で、哲学的と言えば哲学的であり、
その結果、ポップアイコンのドキュメントは、
古くて新しいキワモノドキュメントと言うジャンルに昇華した。
ラストパートこそ、梁井一監督のベストバウトであり、
本作のキラーコンテンツである。
ラストシーンは、女優が身に巻いた「ポルノ★モンスター 峰岸ふじこ」と言う襷に、
男優が射精して精子を掛けると、「ポルノモンスター 峰岸ふじこ 買てや」と
何度も言わされて足蹴にされるシーンでブラックアウトして終わっている。
本作はエロビデオではなく、完全に完璧なアダルトビデオであり、
だからこそ、実に興味深く、本当におもしろい。
故に、本作は素晴らしく良いキワモノドキュメントである。
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・レイプ むちむち素人処女に陵辱実験 今井京香
彼女の自宅で行われた監督によるハメ撮りでは、
笑ってしまうくらいに怖いポルノモンスターの猛烈な責めに
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シャカシャカ発射すると言う体たらくで、
大阪時代からの馴染みを客をわざわざ上京させてのセックスは、
素人とは思えない程に、ポルノモンスターの猛攻に耐えきり、
2連続でセックスすると言う絶倫ぶりは見せつけ、
この2つのカラミの対比はおもしろい。
ここでまでは、一見、良質な人間ドキュメントに見えるものの
厳しい見方をすれば強烈なキャラを持つ峰岸ふじこの紹介でしかない。
なぜならば、監督は彼女の心の奥底まで踏み込んでいない様に思われるからである。
大阪のＢＢＡが、標準語を話す青年に心を割ることはない。
などと言う問題ではない。そうじゃない。断じてない。
彼女は、パフォーマーであり、ダンサーであり、歌手であり、
エンターティナーであり、ＡＶ女優でもあるポルノモンスターと言うＡＶ芸人である。
即ち、これこそが彼女のアイディンティであり、イコンである。
それもただのイコンではなく、ポップアイコンだ。
自らが自分自身をセルフプロデュースして作り上げた
峰岸ふじこと言うポップアイコンである。
その事は、彼女がネットを駆使して過激な衣装やポーズなどの様々な情報発信を
していることからも理解できる。
ただ、関西弁で奔放に喋る故に、
人工的に、もしくはヤラセ的に感じられないだけである。
ポップアイコンは素顔を見せない。もしくは素顔がない。
故に、馴染みの客と絡ませて大阪時代にまでタイムりープしても
彼女は変わらないし、彼女の素顔には迫れない。
それでも、峰岸ふじこのキャラが強烈なだけに、
ドキュメンタリーとしては十分に成り立ってはいる。
だから、ポップアイコンとしてのドキュメントであれば、これで十分なのであろうが、
おそらく梁井一監督は、それで良しとはしなかったのであろうし、
だからこそ、彼は、ここでは終わらなかった。
それは、ラストパートが始まる時に、
「峰岸ふじこのパフォーマーではない姿が最後に観たいと思った」
と映し出されたテロップが示唆している。
ラストパートはセックスであるが、
監督は、峰岸ふじこを後ろ手にテープで拘束したかと思えば、
全身をぐるぐる巻きにして達磨状態にし、
さらには、口にタオルを突っ込んだ上にテープを巻き、
目までテープで覆い隠してしまう。そして、男優達に凌辱させる。
その男優達は、あの時の、
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オロオロした気弱な藤村君とナイフエッジの様なベテランの手管を見せる
イェーイ高嶋氏の凸凹ぶりとポルノモンスターの残り香が相まって、
痛々しさはなく、むしろ滑稽に感じてしまう凌辱。
梁井一監督は、常識の斜め上を飛んでいく様なラストパートを用意した。
峰岸ふじこは、喋れず、動けず、表情すらも見えない。
彼女をポップアイコンでなくしてしまった。
もはや、峰岸ふじこは、そこにいて、そこにはいない。
もはや、肉の塊であり、峰岸ふじこである必要さえもなく、
彼女の圧倒的な存在感を逆説的に封印してはいるが、
圧倒的な存在感を持つ峰岸ふじこは確かに存在すると言う
重なりあった状態を創出した不安定なパラドックスの様な有様で、
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男優が射精して精子を掛けると、「ポルノモンスター 峰岸ふじこ 買てや」と
何度も言わされて足蹴にされるシーンでブラックアウトして終わっている。
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故に、本作は素晴らしく良いキワモノドキュメントである。
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