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ゴリとラーのAV放浪記

鑑賞したAVを、感想文的にブログに記録しておこうと思います。

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MSー06 ZAKU

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ザクについて解説したい。

ジオン公国が、宇宙世紀史上初めて量産して戦線に投入した人型の兵器がザクである。

多くバカものどもが、この機体をヤラレ役だの雑魚だと勘違いしているが、

この機体こそが、1年戦争を通じての名機である。以下にその説明をしたい。

ザクを名機足らしめているのは、その「汎用性」と「万能性」である。


兵器は、可能な限り単一機種に「汎用性」と「万能性」を持たせるのが理想である。

例えば、UC世紀以前の第二次世界大戦においての戦車のバリエーションは、

軽戦車、中戦車、重戦車、歩兵戦車、駆逐戦車、

自走砲、突撃砲など多く別れていたが、

戦争と言うのは刻一刻と戦況が変化するもので、特化した兵器では

様々な局面に対処できず、事実上、中途半端な兵器と言わざるを得ない。

また、ジオン公国の様なリソースの少ない国であれば、

多くのバリエーションは、最重要事項である生産性が大いに問題となる。

現在では、主力戦車と言う概念で、単一機種に攻撃防御能力に、対戦車戦闘にも

優れた機能を集約させており、特化型と言う思想そのものは皆無である。



ジオン公国は、サイド3を本拠地にしたスペースノイドが

連邦政府より独立した独立国家である故に、

ザクの設計思想は、宇宙空間での運用を想定されて開発されたものと思われるが、

実際、1年戦争では、地球圏においても大きな成果を上げた。

無重力の宇宙と重力のある地上と言う全く異なった環境において同一機体で、

その性能は発揮した事柄は、驚愕の事実である。



では、ザクに「汎用性」と「万能性」を具現化させた要因は何であったのか。

それは、設計に余裕を持たせたからであると思われる。

具体例を挙げるとすれば、シャア・アズナブルが駆った真紅のザクは、

チューンナップされて通常の3倍の速度が出せた。

通常、兵器をチューンドするなどと言う事は絶対にない。

何故か。チューンドすれば性能は向上するメリットがあるものの

故障などの可能性が高くなるデメリットが生じるからであり、

戦場で故障すると言う事は、即ち「死」を意味する。

安定運用こそが、戦場で最も必要な要素である事は、

「赤い彗星」とまで言われたパイロットであれば、十分に認識していたであろう。

それでも改造を施したのは、ザクが十分に耐えられると言う確信が

あったからだと思われる。

設計に余裕を持たせた事が、性能にも余力を与えたのであろう。

ザクは、スペック以上にポテンシャルの高い機体であるが故に、

武器のオプション、装備も多彩であり、

さまざまな作戦環境に合わせてカスタマイズする事も可能であった。


スペック至上主義者が、ザクのスペックが低いと指摘している点についても

ここで反論しておきたい。


ザクは、連邦軍が後発でリリースしたジムにもスペックで劣り、

更にはワンオフスペシャルとした開発されたガンダムとは性能は桁違いである。

それは事実であるものの1年戦争末期、ガンダムと同等のスペックを持つ

ゲルググの量産化に成功したジオン軍は前線に投入したが、

ア・バオア・クー戦でのキリシア・ザビ少将の言葉を借りずとも

期待した戦果を上げていない。

何故か。高性能の機体は、一部のエースパイロットが運用すれば

多大な戦果を挙げる事は可能であるが、これは局所的なものであり、

マクロ視点で兵器と言うもの見るならば、

パイロットの平均値で考えねばならない。

すなわち、平均的なパイロットが扱える兵器が最良なのである。

極端に言えば、普通乗用車とフォーミュラカーであれば、

後者の方が圧倒的に早いが、それはスペックで見ればであり、

F1パイロットが乗ればと言う前提である。

普通の人が乗れば、そもそもフォーミュラカーは扱えない。

となれば、高性能だからと言って戦果を挙げる事が可能などと言う

短絡的な問題ではないのである。


ましてやザクから始まるモビルスーツは、

全く新しい概念で持って開発された兵器であり、

それまでの枯れた技術で作られたものとは一線を画す。

パイロットの養成期間も必然的に短くなり、

僅か数年の経験でベテランと呼ばれる様なある意味異常とも思われる

事態となる。

その様な状況であればこそ、設計に余裕を持たせたことで、

性能に余力をもち、スペック以上にポテンシャルの高い機体であるが故に、

その「汎用性」と「万能性」を具現化させたザクと言うモビルスーツは、

理想の兵器と言っても過言ではない事を証明している。


よって、冒頭に述べた様に、1年戦争で活躍した多数のモビルスーツのなかで、

ザクは群を抜いた機体であり、名機と称されるべきMSなのである。


それでは、本日の講義はここまでとします。

次回は、SPT-LZ-00X レイズナーのV-MAXシステムについて考察します。

それでは必ずお元気で!ごきげんよう。



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