ゴリとラーのＡＶ放浪記

3人の女優が起用されたオムニバス形式の作品であり、
内容は、190分で3部構成。

基本的に、人妻が女性専用の風俗に行くと言う体裁であり、
同じテンプレートでのプレイが行われているが、

巧い具合に差別化が施されている。

受付は女性が担当しており、人妻がアンケートに応えたり、
要望を述べたり、コースの説明を受けたりとまるでエステの様な対応であり、

その後、プレイルームに通される事になるが、責め師も紳士的な態度で接し、
カルテをもとに内容の確認をするなど細かい芸を見せ、

プレイに入ってもオラオラ状態になる事なく上質な接客に務めるなど

現実にこの様な風俗があれば、あって然るべきな対応はリアリティがあり、
また、コースのオプションとして洋室と和室、コスプレの有無、

責め師の仮面の有無などが選べるなど、フレームに差別化が施されており、


ラストは人妻がセックスを懇願するが、責め師はサービス外である事、
店としての禁止事項である事を述べて頑なに断るが、

執拗に拝み倒されて折れてセックスへと展開し、中出しでフィニッシュと言う
ラストであるが、これらも同じテンプレートを使うことなく、

1人目は、人妻自らがゴムを外して生姦中出し、
2人目は、大好きホールドで強制中出し、
3人目は、アナルセックスである事から妊娠を回避できる事を説明しての中出しと


総じて、細かい所まで作り込まれている事や各パートに差別化が施されている事は
非常に評価できる。


ただ、盗撮でないのにも関わらず定点カメラ2台での撮影や
ＳＭチックな撮影で淫靡さを出そうとしたのか照明が暗い事で、

画面が非常に貧乏くさいものとなっている。

また、紳士的な対応の責め師の中で1人目の男優だけは、
脱いだ人妻の服をぞんざいに扱うなど粗も目立つところがある。


1人目の女優は、片瀬仁美。

興味があっただけの来店理由であり、ソフトプレイを希望しており、
内容的には、目隠しや手枷などのアイテムの使用、おもちゃ責めなどであり、

オプションでは洋室、責め師には仮面の着用を選んでいる。

おもちゃ責めでは、立て続けに数え切れない程何度も絶頂し、
ファックでも何度も逝く姿を見せており、

全身を硬直させてビクビクと痙攣するパフォーマンスは素晴らしく、
十二分に使用に値するプレイを見せてくれる。


2人目の女優は、浅見せり。

元カレとのセックスが忘れられず、ハードプレイを希望しており、
コスプレは長襦袢を、責め師は素顔を選んでいるが、男の顔はモザイクが入っている。

荒縄で緊縛されたり、鞭打ちされたりと1パート目と比べれば
ハードではあるが、内容的にはナンチャッテＳＭである。

プレイは、緊縛されてのおもちゃ責めがメインとなっており、
その後にセックスと言う展開である。

この女優さんも素晴らしい性的パフォーマンスを発揮しており、
敏感にビクついて喘ぎ悶えてヨガリまくり、

激しくビクビクと痙攣して何度も絶頂すると
逝った後も長々とビクンビクンしており、

十分に使用に値するものである。


3人目の女優さんは、「なお」と名乗っているが
残念ながらフルネームが解らない。

元カレとのアナルセックスが忘れられず、アナルプレイを希望しており、
ここでも荒縄での緊縛、おもちゃ責めが行われているが、

女優は膣を刺激されてあっという間に立て続けに絶頂するポテンシャルを見せるが、
アナル中心のプレイ内容であり、アナルでの絶頂は皆無である事から、

見応えのないカラミになっており、使用に耐えない内容である。



3時間オーバーの作品であり、各パートにたっぷりと時間が配分されているが、

前戯に時間を割きすぎてファックが物足りなく感じられ、

何よりもラストの女優をアナルプレイで起用したのは

確実にキャストミスであり、内容的にも絶頂回数が最も少なく、

相対的な回数ではなく、絶対的な逝く回数が少ない使えないパートを、

ラストのクライマックスにインデックスするのは、愚の骨頂である。

おざなりな仕事をしていない事や基本的に頑張っているのは理解でき、

そこは評価できるものの及第点には及ばない作品であるのが、

惜しいと言うか残念である。


結果的に、抜ける作品である。






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