デビュー作と比べて企画が大幅に変わっている事で、
情事の後の余韻を見せずに監督が話し掛けたりもせずに、
快楽の残り火にまどろむ姿を映すなど巧く仕上げられた作品と言えよう。
ただ、指摘すべき点は、自己の承認欲求を満たす為に
男優シミケンがチャラくバカげた発言を頻繁にして目立っていることである。
これは完全にキャストミス、もしくはディレクションミスである。
そして、本作には大きな問題点が内包されている。
平素は透明感のある明るい女優であるが、
カラミに入ると即座に快楽に飲まれて虚ろになり、羞恥責めに興奮し、
自らキスを求めたり、体を密着させており、
うごめきのたうつ様に全身を波打たせて喘ぎ悶えて深く感じ、
虚ろになってヨガリ狂って絶頂する姿は、とてもとても素晴らしい。
それゆえに、絶頂回数が少ない事、特にファック時に逝く回数が少ない事には、
フラストレーションが溜まってしまう。
もちろん、女優さんはデビュー2作目と言う事もある。
そして、エスワンと言うメーカー故にソフトなカラミである事は否めない。
また、森林を除いてはシミケン、阿川、貞松、大島と
コンサバ男優ばかり起用されている事で、
ルーティンワークの流れ作業の様なセックスが展開されて
パート間の差別化が図られずに、同じカラミが繰り返される印象となるのも
要因の一つかもしれない。
また、160分と言う長尺の収録時間もこの事に拍車をかけている。
流石に森林原人は、ファック時に5回女優を絶頂に導いており、
5回と言う数字は決して少ないものではないのだが、
時間対回数と言う観点でみると少し物足りなく感じてしまう。
尚、3Pでも同様の絶頂回数を見せるものの
男優2人掛かりで、森のそれと同じでは魅力が半減してしまう。
データとして絶頂回数を記しておくと
シミケンパート 前戯×3 ファック×1
阿川パート 前戯×0 ファック×2
森林パート 前戯×7 ファック×5
3Pパート(貞松、大島) 前戯×2 ファック×5
タイトルから感じられるイカセもの的な印象もあるが、
女優のポテンシャル及びパフォーマンスが高いだけに、
あまり絶頂しないと言うのは、すごくフラストレーションが堪ってしまう。
さらには、西原里伊奈と言う女優さんは、2本限定でのAV出演であり、
即ち本作で打ち止めで、今後に期待できない事も欲求阻止に拍車を掛けている。
それでも抜きどころが無いわけではなく、
結果的に、抜こうと思えば抜ける作品である。
尚、デビュー作から「限定2本の出演」と告知されているが、
本作ラストのメッセージでは、「また、よろしくお願いします」と言っている事から
2本撮影した後、何らかの事情で引退した事が伺える。
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