ゴリとラーのＡＶ放浪記

内容は、110分で４部構成。

ハメ撮り、セックス、おもちゃ責め、飲尿と言う構成であり、

ハメ撮りで、ご主人様（監督）とペット（奴隷）の契りを結んで主従の関係となった少女は、

ご主人様の命令で、嫌々ながらもキモヲタ変態オヤジに抱かれて陵辱され、

さらには、ご主人様におもちゃ責めされ、

最後に、ペット（奴隷）になった証に、飲尿させられると言う

うっすらとではあるが、ストーリー性を感じさせる構成となっている。

ただ単に、コーナーが羅列される様なＡＶが氾濫しているなか、

クレジットがないので、監督が誰かはわからないが、このセンスは素晴らしい。

しかしながら、この起承転結が、本作を駄作にすると言う残念な結果に導いている。


最初のハメ撮りは、素晴らしいものだ。

ハメ撮りが大嫌いな私が言うのだから間違いない。

まず、カメラがブレない事で、とてもとても見やすい画面であり、

ハメ撮りをしている監督は、あまり多くを語らない事で、

虚ろになって快楽の狭間でヨガリ狂う女優を、

現実に引き戻す差な無粋なマネをせずにおり、

また、女優は素晴らしい性的パフォーマンスを発揮して逝き狂っての

見応えのあるカラミを見せている。

『日本ハメ撮り大賞 2013 』では、ふがいないハメ撮りを見せたみならい監督であるが、

やれば出来る子じゃないか。


しかしながら、この後のキモヲタオヤジを起用したセックスは、

ハメ撮りとは比ぶべくもないクオリティの低いもので、

女優は感じまくりながらも絶頂シーンは見せていない。

また、おもちゃ責めでは、女優が乳首逝きをすると言う奇跡の様な

パフォーマンスを見せるが、電マのスイッチを断続的にオンオフしている事で、

責め自体がぬるいものとなっており、ベイビーはおろか沢庵の糞ガキよりも

クオリティの劣るものとなっている。


本作は、構成的に『出落ち』である。

最初に切り札を切って、後はカスのカードでドボンである。

確かに、ハメ撮りは素晴らしいものであるが、

その後に、抜きどころがない。

おもちゃ責めは悪いものではないが、

ＡＶの本質、根幹はカラミであろう。最大にして最高の抜き場所であろう。

ならば、後半にカラミがないのは、ＡＶとしては健常ではない。

本作は、神の頂から奈落の底へ急降下する様な構成となっている。

人と言うものは、煩悩の塊であり、

最初にいいものを見せてもらったからと言って納得などはせずに、

もっと良いものがこの後にあると思うものである。

なればこそ、本作はファーストパート以降、時間が経過すると共に落胆してしまう。


また、貧乳とタイトルに謳っていながらも

ハメ撮りではブラを終盤まで身に纏い、

セックスでは乳首は見えるものの最後までマイクロビキニのトップを着ており、

おもちゃ責めでは、レオータードを終始着たままである。

これもまた頂けない。



女優は、中西風香。

前髪パッツンの長い黒髪で、幼い面影をした可愛い顔立ちであり、
全く以って貧乳の華奢な肢体の少女である。

ざっと調べたところ、単独主演は本作だけあり、
この女優をキャステイングしたセンスは素晴らしい。


苦悶の表情を浮かべて自らペニスを喉奥まで咥え込んでのディープスロートを見せ、

派手な性的反応は見せないものの感度抜群で、全身性感帯であり、

ちょっとお目にかかれない程に、秒速で絶頂に登りつめ、

乳首だけでも絶頂すると言う奇跡を見せており、

何度も何度も絶頂して逝きっぱなしでヨガリ狂う様は、

とてもとても素晴らしいもので、感動すら覚えるほどであり、

圧巻の性的パフォーマンスを発揮している。

そして、そのパフォーマンスを引き出した

みならい監督による最初のハメ撮りが、本作の全てであり、

このパートは確実に使い物になる。そしてこのカラミしか使えない。

全く以って度し難い作品であり、監督である。


結局の所、抜く為には全てを見終わって、

もう１度、最初のパートを見直さなければならず、

それでは新鮮味に欠けてしまう。

それでも尚、女優のパフォーマンスはそれらを踏破し、


結果的に、抜ける作品ではある。