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ゴリとラーのAV放浪記

鑑賞したAVを、感想文的にブログに記録しておこうと思います。

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【ほこ×たて】あえていおう!ハメ撮りは力スであると! *ただしカンパニー松尾は除く。

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諸君、私はAVが好きだ。諸君 私はAVが好きだ。諸君 私はAVが大好きだ(少佐風に)

とは言っても片っ端から何でも見る訳ではなく、

嫌いなジャンルもあります。特に、ハメ撮りが嫌いです。


ハメ撮りが嫌いな理由は、どんなに手足が長くてもカメラアングルには限界があり、

女体のエロさや美しさを捕らえきれないからで、また、どうしても画面がブレてしまい、

カメラを固定すると冗長な画となってしまいがちです。


カンパニー松尾監督を名前を認識したのはAVではなく、サブカル界隈だった。

ヲタクと言う言葉もネットも存在しなかった90年代、

カモメのジョナサンも攻殻機動隊もトランスジェンダーも

メインストリームから外れたものは、全てサブカルチャーが包容していた様に思う。

「AVにポップな映像処理や音楽を取り入れるなど、映像的な面からアダルトビデオ界に
彼が与えた影響は大きい 」とカンパニー松尾のwikiに記載されているが、

90年代 ロードムービーテイストのAVがサブカル界に受けたのであろう。

当時、カンパニー松尾作品を見ていたのかも知れないが、あまり記憶にはない。



カンパニー松尾を明確に認識したのは

『僕の彼女を紹介します まり子*G-CUP』で、

裏パケを見るとハメ撮り作品である事は明白で、

棚を戻そうと思ったが、何故か惹かれて見てしまった。

そこには、凄まじくエロいカラミが展開されており、驚きを感じた記憶がある。

確かに女優のパフォーマンスは圧倒的であったが、それ以外のものがそこにはあり、

それがなんなのかわからなかったが、とにもかくにもエロティックだった。

それからカンパニー松尾作品を見る様になって気付いた事がある。

カンパニー松尾監督のハメ撮りで気に入った女優を、

他の作品で見ると全く魅力がない事がある。それは何故なのか。


AV女優と言うのは職業である。ただ、人前で普通にセックスするだけではない。

AVでなくても人は、プライベートと仕事をスイッチを切り替える。

AV女優であれば、スタジオに入った時かカメラが回りだした時か。

けれど、カンパニー松尾監督のハメ撮りは、待ち合わせ場所からすでにカメラが回っており、

ホテルに至るまでの会話も食事すらも撮影されており、

カラミが終わるまでカメラ回りっぱなしで、

女優は、スイッチを入れるタイミングが計れない。

そして、限りなく素に近い状態でセックスに臨まざる得ない事になる。

映画やドラマの様にスタートもカットもなく、始まりも終わりも無い時間の中で、

男女の持つ関係を濃密に映す、それこそがハメ撮りのメリットであると気付かされた。


何故、それまでに気付かなかったと言うとハメ撮りのメリットを活かした作品に

お目にかかったことがなかったからで、

多くの監督がハメ撮りのメリットを理解せずに

単にセックスしながらカメラを廻しているだけで、

スタジオ撮りでのハメ撮りでは、いくら1対1でのカラミでも

女優はスイッチを入れてAVモードになるだろう。



だから、カンパニー松尾作品に出会うまではハメ撮りが好きではなかった。



それともう一つ、松尾監督は女優を綺麗に撮る。

『僕の愛人を紹介します 唯愛*YUA』と言う作品を見て、

大友唯愛と言う女優さんがとても綺麗で魅力的なお姉さんで、すごく気に入ってしまい、

他のメーカーの出演作品を見て愕然とした。別人とおもうくらいのババアなのです。


『僕の愛人を紹介します 唯愛*YUA』についてもう少し言及させてもらうと

この作品ははっきり言って抜けない作品なのですが、良作です。

AVにおいて、抜けないのに良作と言うのは、本来有り得ない激しい矛盾なんですが、

実際、抜くのを忘れて北欧を舞台にした美しくも儚いドキュメントに見入ってしまい、

見終わった後は、素敵なロードムービーを見た爽快感がある。



ハメ撮りのメリットは、逆に俯瞰撮影(と言うのかわからないですが)のデメリットで、

俯瞰撮影のメリットは、ハメ撮りのデメリットであり、

カメラアングルは自在で画面のブレは少ないが、作られたセックスと

カメラアングルに制約があり、画面はブレるが、素に近い表情で女優が喘ぐカラミ。

どちらが、良いとか悪いとかではなく、メリット、デメリット。

そして、ハメ撮りのメリットを見せてくれるのは、現在の所カンパニー松尾だけ。



カンパニー松尾のカラミは、べらべらと喋る。

それが煩わしく思えることがあるでしょうけど、

マシンガンの様な会話が、女性の壁を突き崩す。

しかし、彼は壁の内側には進撃しない。

そして、思いもよらず女優が壁から出てくる事があると

凄まじくエロいカラミが展開される事となる。



ただ、ハメ撮りのリスクもある。

スタジオ撮りならば相性もへったくりもなく、お仕事として女優は絡むが、

ハメ撮りの場合、体や心の相性が合わなければ、それは悲惨な事となる。

カラミも悲惨だし、抜けないAVをつかまされるユーザーも。

しかし、当たり外れは、撮影方法に拠らない。


なら、卓越した映像美と冴え渡る編集センスを見せ、

美しいテロップが、クールなセンチメンタリズムを煽る中で、

女優の魅力を引き出し、臨界を超えた性的パフォーマンスを発揮させる

可能性のある監督の作品は見るに値する。


今でもハメ撮りは嫌いなのですが、

撮影手法に限らず、ビチグソの様な作品が氾濫している中、

カンパニー松尾のハメ撮り作品は、見る価値のあるものであり、

個人的に、唯一みたいと思うハメ撮りなのです。



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| 徒然なるままに | 22:06 | comments:2 | trackbacks(-) | TOP↑

COMMENT

自由と制約

V&R時代の「テレクラの旅」「私を女優にして下さい」以来ずっとカンパニー松尾のドキュメント作品を追い続けていますが、やっぱり「僕の彼女を~」以降はどんどん「恥ずかしいカラダ」シリーズのような「抜ける作品」にシフトしてきてますね。

セルメーカーHMJMとしては売上をあげなければ存続できないわけで、仕方ないとは思います。

僕自身は「私を女優にして下さいAGAIN」等のドキュメント作品のみを追い続けています。

「僕の愛人を~」も良かったですね。「YOGA」「ブラウンアイズ」なんかも女優の内面に迫ってて良いですよ。

本音を言うと1本90分で4人収録ぐらいのレンタル時代の方が制約があったぶんだけ編集・構成にもキレがあったと思います。

僕が一番好きだったシリーズ「裸のオーディション」特に「新・裸のオーディション」は女優の質・ドキュメントの面白さ・キレのある編集が楽しめる作品なので機会があったら見てみて下さい。レビューを読んでみたいです

| とよはし | 2013/06/18 16:08 | URL |

とよはしさんへ

コメントありがとうございます。

1度、DVDのリリースを辞めざる得なかったHMJMとしては、

メーカーを存続させるだけの売り上げは絶対条件なのでしょうね。

「YOGA」「ブラウンアイズ」「新・裸のオーディション」はよかったですよね。

ただ、随分と前に観賞していますので、感動文を書くのは難しいです。すいません。

| ゴリとラー | 2013/06/18 22:49 | URL |















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