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ゴリとラーのAV放浪記

鑑賞したAVを、感想文的にブログに記録しておこうと思います。

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恥ずかしいカラダ ESCAPE ましろ杏

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恥ずかしいカラダ ESCAPE ましろ杏

監督は、カンパニー松尾。彼自身が率いるメーカー「HMJM」での作品。

カンパニー松尾×ましろ杏の組み合わせは、HMJMで2作目。
光夜蝶での作品を含めて3作すべての作品を見ている。

「恥ずかしいカラダ」シリーズは、過剰な演出のないハメ撮り。
本作は、南の島でのハメ撮り旅行となっている。

カラミは、3パートあり、最初のパートは、宿であるビンテージホテルでの
撮影の為か、若干設定があり、ましろ杏がコールガールの体裁でのカラミ。
前戯に時間をかけずに即ハメに近い状態でのセックス。
相変わらず、ましろ杏はフレームから飛び出る勢いで乱れまくる。

次のパートは、シートをしいてのましろ杏のビキニ姿から
始まる野外でのセックス。あばれ馬である女優に、


監督がスローセックスを提唱してのカラミ。
ただ、ましろ杏の持ち味が出ていないような印象があるパートである。

ラストパートは、ラブホでのハメ撮り。旅行での二人の関係の流れや
前パートの反省からか、アナル全開で狂ったように腰を振ったりと

リミッターを解除した猛烈なセックスが展開される。

ましろ杏という女優と言うか個性は、その生い立ちもあるのだろうか
カラミ以外の部分でもテンションの上下が激しく感じられたし、

前作のHMJM作品や光夜蝶での作品を見て、
この女優に違和感を覚えたが、

野外での自炊の食事シーンで、虫が入ったカレーを嫌がったり、
監督が甘えさせてくれないことに、不貞腐れたりと

良くも悪くもましろ杏の素の部分、とりわけ普通の女の子の部分を
見せてくれたのは、よかった。

本作で、彼女への違和感が払拭された感がある。


本作はもちろんAVであり、濡場も堪能できるが、

カンパニー松尾のドキュメント系の作品には、もう一つの側面がある。
叙情的AVの側面であり、ロードムービーを彷彿とさせる側面である。
他のメーカーや監督の作品のようにカラミ一辺倒ではない為、
見る人を選ぶ作品であり、好き嫌いが激しく出るだろうと思われる。


本作もセンチメンタルなニュアンスが、散りばめられている。

題名にある「ESCAPE 」は、作品中では「(現実)逃避」とテロップに訳され
東京から逃げ出す心情が映像化されている。

そして、撮影日が監督の誕生日であり、当初女優とテントで泊まるはずであったが、
結局、テントで一人誕生日の夜をさびしく寝てしまうシーンが映像として
映し出される。45歳になった翌朝、昨晩ましろ杏が作ったカレーを食べた事だけが

逃避=自己満足とテロップされる。

ラストのパートは、

南の島での無邪気なましろ杏と高速を失踪する車からの眺めが
クロスオーバーする下手なPVよりもセンスあるイメージシーンで
締めくくられるが、そこで以下のようなテロップが入る。

「何処かへ行きたかった ここではない何処かへ

けど、手段が間違っていた 君を連れて行くんじゃなかった

いいとか悪いとかじゃなくって 逃げる時はひとりなんだ

誰かを道連れにしちゃいけない

つくづく思う 自分にしか興味がない男だと

誰も守ることも出来ないし 誰の助けも必要としない

そういうしがらみから逃げてきた でも、時にはそれは許されない

2010年の夏は、暑くてつらい夏だった。」


カンパニー松尾が選んだセンスの良いビキニを着て
海辺ではしゃぐ弾けそうな抜群のHカップボディの杏。

激しいセックスシーンとは裏腹に、しんみりしそうな展開であったが、
彼女の明るさが救いになるようなラストシーン であった。

結論的に言うと、抜ける作品である。

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