ゴリとラーのＡＶ放浪記

独特の質感があるドラマものをリリースするFAプロのオムニバスもので、
本作には2話収録されている。

題名は、2話とも舞台が、ひなびた温泉宿であり、
旅館の一室でカラミが行われることから付けられたと思われる。

一話目は、「小説家と家出娘の狂乱の一夜」と題されている。
中年小説家が、ヒッチハイクで旅を続ける大堀香奈演じるヒロインを
ひょんなことから拾い、旅館に泊める事を条件に、体を自由にする。

と言うストーリーであるが、ある意味ありえないファンタジーを、
よりリアルに描く為に、ドラマパートとセックスパートの時間配分を同じにしている。
故に、カラミが始まるまでに約30分も掛かっている。

逆に言えば、よりリアリティを出す為にはドラマパートに
それだけ時間が掛かると言う事であろうし、そこが他のメーカーのドラマものとは
一線を画すＦＡプロの特徴と言えるかもしれない。

大堀香奈演じるヒロインは、ヒッチハイクをしてはいるが、

決してビッチに描かれておらず、むしろ古臭い言い回しをする古風な女性に描かれている。

そして、カラミであるが、他のメーカーのように
色々なポーズでハメまくるような事はなく、大堀香奈の代名詞でもあるマン屁も一切なく

ショートヘアーに黒髪の可愛い顔立ちに、程よい大きさの八の字に張り出した巨乳と
ムッチリした肉感あふれる肢体に、中年男優が絡むセックスは、
ごく普通の性の営みであっても非常に卑猥で興奮できる。



二話目は、「アンマ師銀二の絶倫技」と題されており、
欲求不満の内田美奈子演じるヒロインが、目の不自由なアンマ師に
性感マッサージから、本番のサービスを要求し、銀二と名乗るアンマ師に
イカされまくると言う内容である。

このパートでは、カラミが2回あり、上記以外に温泉でのセックスシーンがあり、
そこでは熟女の橘しおりと絡んでいる。このカラミ、実は姉、弟の近親相姦であるが、
「銀次」、「ねえちゃん」と呼び合ってはいるが、姉弟とは理解できる演出ではなかった。

セックスパートであるが、薄いメイクを施した内田美奈子は非常に新鮮に感じ、
また、迫力あるボディーにオイルマッサージされる様は、色白の肌にオイルが映え
また感じまくりイキまくる様は、非常にエロく感じる。




ＡＶにおけるドラマものは基本的に有り得ないファンタジーであり、
その多くはご都合主義の辻褄が合わない作品であるが、

ＦＡプロの作品は、カラミの時間を圧迫している反面、
ドラマパートに十二分に尺を取っており、
そこでのストーリーの肉付けや演出で、濃厚なエロドラマを成立させている。

ただ、演出、ロケーション、衣装、メイク等が、昭和チックであるところや
濃厚で卑猥なエロドラマという作風は、好き嫌いの激しく出るメーカーであるが、

本作は、一部体裁的には近親相姦があるが、アブノーマルや男女の性、
インモラルな行為等の重いテーマではない為、
比較的気楽に見ることが出来たし、後味も悪くない。


大堀香奈、内田美奈子共に、尺は短くとも
非常に興奮させてくれるセックスを見せてくれており、


結果、抜ける作品ではある。



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