ゴリとラーのＡＶ放浪記

個としての人間は、虎や熊に戦いを挑んでも瞬殺されて食い殺されるだけだが、

全としての人類は、地球上の生物を完全に根絶やしに出来る力を持ち、

地上の支配者、食物連鎖の頂点、生物進化の最上位にいるが、

人類は、生物進化の最終形態ではない。


なぜならば、我々は股間に金玉をぶら下げているからだ。

個としての人間なら、金玉はさほど重要ではない。

心臓を取られると死んでしまうが、金玉がなくとも生きていける。


しかしながら、人類も他の生物同様に、種の遺伝子を運ぶ揺りかごであり、

全としての人類にとって精子を製造する金玉は最重要器官である。


金玉はその特性上、冷却が必要であり、故に体外に露出しているのは、

一見合理的に見えるが、実際は短絡的な設計と言わざるを得ない。

なぜならば、体外にぶら下げている故に、蹴り上げられれば悶絶すると言う

諸刃の剣だからである。


その点、卵子の製造器官である子宮を体内にビルトインしている女性は

完成体であると言えるが、

人類は男女で遺伝子を次世代に紡いでいくものであり、

どちらか片方の性に欠陥があるのならば、

それは、種としては不全である。


我々人類の進化は、二足歩行も何もかも全て脳を増大する事に注がれた。

ある意味、頭部が異常に進化した歪な生物とも言えよう。

だが、下半身はタヌキの様な畜生同様の進化具合である。


故に、人類は、生物進化の最終形態ではないと断言する。


かつて、地球の支配者であった恐竜が滅びた様に、

人類にもいつかは滅びが来るであろう。

我々の後に来る生物は、その進化の過程で金玉を体内に内蔵するであろうし、

おちんちんでさえ、生殖時以外は体内にビルトインしているかもしれない。

おそらく、想像すら出来ない身体的構造を持つものであろう。


では、我々は金玉をぶら下げたまま滅びを待つしかないのか？


我々がさらなる進化を得る事が出来ると証明するのが、

ジオン・ズム・ダイクンが提唱するニュータイプという概念である。


それは、異常に肥大化した人間の脳の約7割が眠ったままなのは、

新たな環境に適する為のものであるとしたものだ。

地球上のあらゆる所に進出した人類にとっての新たな環境と言うのは宇宙であり、

地球とは比べものにならない宇宙という広大な生活圏を手に入れた人類は

認識能力が拡大し、洞察力が向上し、肉体的、精神的にあらゆる物事を

理解する事が出来、それが全人類に広がった時、かつてない相互理解が可能となる。

それは、お互いに判りあい、理解しあい、争いから開放される新しい人類の姿である。

そうなれば、金玉をぶら下げていても蹴り上げられる事はなくなる。



諸君、すまないオチはないんだ。

ご清聴下さいましてありがとうございました。