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ゴリとラーのAV放浪記

鑑賞したAVを、感想文的にブログに記録しておこうと思います。

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どついたるねんライブ

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「音楽とAVの融合」もしくは、「ライブとエロスの統合」

これこそが、本作のコンセプトであろうと思われる。

AVにあるべき形などないと言わんばかりの梁井一監督らしい作品であり、

アダルトビデオの可能性を追求するHMJMらしい作品である。


「考えるな、感じろ」とキャッチフレーズにあるが、

この作品、情報量が多い為、どうしても考えてしまう部分もある。

そして、当日、ライブに居た人達と違い、どうしても俯瞰的に見えてしまう。

故に、時間的な問題に起因するのかどうかは解らないが、

少し間延びした感じを受けた。


それでもライブとエロスが加速するかの如く溶けて混じり合う瞬間的な

ものは感じられたし、ライブの圧にエロスが押されてしまっている事から

シンクロ率100%までとはいかず、諸手を挙げて絶賛するレベルではないものの

上出来ではある。


ただ、個人的には、ラストのリハーサル風景は不要に思われ、

冒頭、短い時間ではあるもののカンパニー松尾監督と主演女優横山夏希との

微エロシーンがあるが、このハメ撮りのフルバージョンは、

メニュー画面からの特典映像として別途収録されているのであれば、

本質がブレるとまでは言わないが、蛇足である様に感じられた。


と言うのが、DVDを見た感想です。


そして、ここからが『劇場版』のお話。

『テレキャノ』『BiSキャノ』の劇場版は、映画館で大勢で楽しむ事、

その一点に尽きる編集がなされており、その本質は劇場版になく、

長尺のオリジンDVDにこそ根幹がある。と個人的には思える。


だが、『劇場版どついたるねんライブ』に関しては真逆である。

いやはや、これは実に素晴らしい。

オリジナルに対して時間が短縮されて情報量が少なくなった事により

テンポよく感じられるのは気持ちのいいものであり、

「考えるな」と言われる前に思考が停止し、感情が銀幕に釘付けとなり、

無数の歓喜の中、音楽とAVが交錯し、

ライブとエロスが加速するかの如く溶けて混じり合い、

そして、何もかもが一つの共通意思として盛り上がって行く。


おそらく、銀幕と言う大きな画面に映し出される映像、

そして、体に直接迫る音の圧。それを大勢の皆と共に体感する。

これらは、一人ぼっちでDVDを観賞していては体験できない。

疑似体験とまではいかないが、よりライブに近い状況となる。

そして、DVDでは不要と思われたラストのリハのシーンも

余韻に浸る時間としては必要であるし、

パンパンに膨らんだ心の圧を抜いてクールダウンする効果もあった。


そして、思う。あの場にに居た人々は、最高だったであろう。

それはきっと素晴らしいのだろう、きっとそれは歓喜に違いない。

とても、とても羨ましい。


ともあれ、素晴らしい仕上がりを見せている。最高である。


劇場版を見終わった時、この編集でDVDにしたら良かったのではないかと言う

考えが、ちらっと頭をよぎったが、

梁井監督にサインを頂いたDVDを改めてもう1度見たら、

初見とは違った印象を持ち、これはこれで最適解だったんだと思える。

だからこそ、「劇場版」を見てよかったと思う。



どついたるねんライブ 横山夏希


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